現中学校1年生の代から埼玉県公立高校の入試制度が変わります
先日、県教委から基本方針が発表されたのでまとめてみました
まず、大きな変更点として、受検者全員に面接を行うということです
現在は一部高校で採用している程度でしたが、これが全員となりますので大きな変更点だと思います
もう一つは特色選抜という方法ができる点です
それでは、見てみましょう
選抜の種類
共通選抜と特色選抜があります
●共通選抜・・・学力検査、調査書及び面接を行います
●特色検査・・・学力検査、調査書、面接及び特色検査を行います
※特色検査とは実技検査または作文(小論文)のことです
選抜の内容
学力検査(大きな変更はないと思います)
現在と同様に、国語、社会、数学、理科、英語(リスニングあり)の5教科で行います
また、数学、英語に応用問題を含む学校選択型を行うことができます←これも現行と同様です
この情報がでるまで、都内のように各学校で特色問題が作成されるのではないか?と思っていましたが、そうではないので安心材料となりました
調査書(変更点あり)
今まで、学校外の記録や部活動の記録が記載されていましたが、なくなります
9教科5段階の評定と総合的な学習の時間の記録のみとなります
自己評価資料(面接資料として新しく加わりますが、この資料は得点化されません)
受検生がこれまでの経験を振り返り、力を注いだこと、努力をしたこと、高校入学後や将来取り組んでみたいこと、自己PRを記載します(また、高校によっては独自に記載する内容を求める学校もあります)
面接
個人面接、集団面接のどちらかを行います
特色検査
実技、作文(小論文)のいずれかを実施します
検査の配点、得点
【共通選抜】
学力検査・・・各教科100点(現行と同様)
調査書
・共通選抜はシンプルになります
9教科5段階(満点45点)を3種類で評価します
① 1:1:1 (135点満点)
② 1:1:2 (180点満点)
③ 1:1:3 (225点満点)
上記の3種類で得点化した後、それを次の3種類に換算します
① 200点
② 300点
③ 400点
各学校でどのように配点をするのか決めることができます
例えば、中学3年間を全体的に評価したい場合は①の1:1:1を採用しますね
また、その頑張りを最大に評価したい場合は③の400点として評価します
逆に、当日の学力検査を評価したい場合は①の200点として評価します
面接
30点満点です
これを2倍の60点で評価することができます
面接重視の学校は60点で評価しますが、この場合は恐らく個人面接を採用すると思います
集団面接の学校は30点で評価するのではないかと思います
【特色選抜】
※こちらは少し複雑になっております
まず、特色検査をしない場合でも特色選抜の方法を用いることができます
え、なんですって?
学力検査・・・各教科100点
ただし、3教科までは傾斜配点をすることができます
傾斜配点は100点→150点、または100点→200点です
たとえば、理数科で理科の力を評価したい場合は、理科を200点にしますね
調査書 (ここが複雑になってます)
共通選抜では3種類の配点が決められていましたが、特色選抜では各高校が独自に定めることができます
最低点は135点ときめれていますが、例えば、1年:2年:3年で1:2:3の評価も可能ですし、2:3:4もありです
ただ、合計が10を超えてはいけないので、4:4:5などはなしです
見方を変えると、共通選抜は最低200点でしたが、特色選抜は最低135点でもOKなので、当日点を重視したい場合はこちらを採用するかもしれません
面接
共通選抜では30点か60点と定められていましたが、特色選抜では最低30点ではありますが、各学校で60点以上にすることもできます
面接重視が可能となりましたので、部活動成績の良い子や英語や数学の技能に優れた子などを取りたい場合は有効になってきますね
特色検査
実技検査(体育科や音楽科など)と作文(小論文)を行います
実技は現状でもやっている学校がありますが、小論文については現状だとどう扱うか?見方が分かれますね
例えば、最上位高校で、ある事柄に対して論じる力を求めている場合は採用するかもれません
注意点
特色検査は、各高校が特色を出していくための選抜方法なので「こういう生徒が欲しい」を実現できる反面、選抜方法が偏りすぎてしまう可能性があるので、下記のようなルールが設定されています
●調査書+面接の得点が、学力検査の1.5倍を超えてはいけない
●特色検査の得点が、学力検査+調査書+面接の得点を超えてはいけない
調査書と面接を評価できるようにはするけど、特色検査だけに特化するのはダメですよ!という感じでしょうか
募集人数の割合
ここは少し複雑なのと、実際に高校がどのように設定するかわかってからのほうが良いと思います
例えば、共通選抜と特色選抜の両方を実施する高校は最大で80%の生徒を特色合格させることでき、残りの20%は共通選抜となる
とか
共通、特色選抜のどちらか一方の場合は、第1次、2次選考を設けて、複数の尺度で評価するとあります(現行に近いと思います)
その他
●不登校の生徒を対象とした特別な選抜
自己申告書の提出をもって、調査書を評価資料とせず、学力検査、面接、特色検査及び自己申告書での評価とすることができるようになります
ここは詳細が不明なので、注視していきたいと思います
詳細はこちらの資料を参照ください
以上、まとめですが、これからより詳しい情報が出てくると思いますので都度お知らせしたいと思います
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