「なんにもしないをする」
なんのことかというと
何もしない時間をつくる
ということです
「なんにもしないをする」は、私の中では2通りあり
まずは、良い方の「なんにもしない」について
一部のスーパーマンは置いておいて、心理学者マズローさんによると、私のような普通の人が勉強という「自己実現欲求」を満たす行動をとるときって、その前段階に4つの欲求が満たされている必要があるそうです
※マズローの5段階欲求です
①生理的欲求
生きていく上で欠かせない本能的欲求
→身の危険がない、眠いから寝たい 、お腹が空いたので何か食べたい
② 安全欲求
自分の身体や周りの環境が安全でいられることを望む欲求
→危険なことはしたくない、経済的に貧しいからお金がほしい
③社会的欲求
集団への所属、愛情に満ちた関係への欲求
→ 友達の輪の中に入りたい
④承認欲求
他人から認められたいと思う自尊心の欲求
→親や友達に褒めてもらいたい
⑤自己実現欲求
自分らしさ追求への欲求
→学年順位1位を取りたい、資格を取りたい
①~④が満たされているのが大切ですが、私は時間の余裕も必要だと思っています
自分の時間があるから①~④が満たされているのかもしれませんが、とにかくぼーっとする時間
前向きなことを思いつく時間が必要だと思ってます
ただ、中学生は部活動によっては、朝連があったり、週末も遠征があったり、夜連まであったり。。。
さらに、終日グループラインが稼働していたり、ティックトック、インスタも常に新しい動画があったり・・・
今は隙間時間を奪いにくるコンテンツであふれていますので、強い意志がないと、前に進むための「何にもしないをする」時間がとりにくくなっていますね
次に、悪い意味での「なんにもしないをする」です
これは、勉強が大嫌いで苦手な子が学校で時間を費やす中で身についてしまった「大技」です
授業内容が全くわからず退屈なので、周りの子としゃべりたくなります
しかし、授業妨害となるので、先生に怒られたり、正義感のあるクラスメートに注意されたりで、なかなか退屈をしのぐことができなくなります
そこで、退屈をしのぐために、何も考えない、何もしない、ただぼ~っとして授業が終わるのを待つ
そんな大技「なにもしないをする」を身につけてしまった子が少なからずいます
だんだん、このゾーンに入ることが心地よくなり、楽しくないことがあると、すぐ「なにもしないをする」モードで存在を消すようになります
授業妨害にはならないので、先生も注意しないですし、勉強頑張ろう!で、すまされてしまうので、結構ピンチな環境です
こうなると、学年を大きく遡る学習をしなくてはいけませんので、追いつくために多くの時間を費やす必要があるのですが、ぼ~っとすることが心地よくなっているので、集中力が長く続きません・・・
私がみている限り・・・ですが、このゾーンに入ってしまう子は中学生からというよりは、小学生の3年~4年生までの学習についていけなくなった子が多いように思います
まだ素直で、授業妨害をすることが悪いことと思える、また、正義感の強い周りの子の声が届く学年といいますか・・・
3~4年の内容が分からないので、授業についていけない期間が1年~2年経ち、このゾーンに入るのは5年から6年生ということになります
消しゴムをちぎったり、シャーペンを分解したり、ノートに漫画が描いてあるケースがありますので、一度確認してみるのもよいかと思います
もう、こうなってしまい中学生で塾に通っても、遡る時間が必要なので、なんとかなる状態までもっていくのに1年間はかかってしまいます
それを理解できていれば、まだ良いのですが、理解できていないと・・・
今、小学生の低学年のお子様がいるご家庭は、そうならないようよく見守っていただき、カラーテストの答案の内容を必ずチェックする、また、音読の宿題は必ず聞くようにしてあげてください
すでに、厳しい学力だと判断された中学生のお子様がいるご家庭は、追いつくまでに年単位を要することを理解し、子供だけでなく、親御さんも目線を子供の目線まで下げ、一緒になって勉強をサポートしてほしいと思います
大変失礼な表現になりますが、小学生のうちに手を打てなかったのは親の問題です
今になって、子供だけに頑張れと言い、やらない姿勢にイライラしても関係が悪化するだけです
学年の内容に追いつくという目標を一緒に達成するために何をすればよいか?
遅いということはありませんので、塾も巻き込んで一緒に考えていきましょう
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