令和9年度入試(今の中学1年生)から公立高校の入試に面接試験が加わりますが、対策はどうしたらよいのでしょうか?
心配になりますよね
現在も面接試験を行っている高校がありますが、どちらかというと学力重視の高校が行うというより、生徒の人間性を確かめたいという位置づけのように思っております
それが、令和9年度入試は全校での実施となります
県教育委員会から出ている情報によると、観点として2点あります
①主体的・共同的な学びの力
→これまでの自身の活動を振り返りながら、持続可能な社会の創り手となるために、主体的・協働的に学び続ける意欲を持っているか
②自らの人生や社会の未来を切り拓く力
→自分のよさや可能性を認識し、あらゆる他者を価値のある存在として尊重しながら、自らの人生や社会の未来を切り拓こうとしているか
この2点について、受検生がこれまでの自分の体験を振り返り、力を注いだことや努力をしたこと、また高等学校入学後や将来取り組んでみたいこと、自己PRなどについて、自らの言葉で表現することを求められています
例えば・・・
面接官: 「これまでの活動を振り返って、どのような学びがあったか教えてください。」
回答例: 「私は、学校生活や部活動を通して、自分自身の成長や他者との協力の大切さを学びました。例えば、クラスの学級委員を務めた際、クラスメイト全員が安心して意見を出せる場を作るために、どうすればみんなが参加しやすい雰囲気を作れるかを考えました。また、部活動ではチームの一員として、自分の役割を果たすだけでなく、他のメンバーと協力して目標を達成することが重要だと感じました。これらの経験から、私は自分一人ではなく、他者と協働しながら成長し続けることが大切だと学びました。」
面接官: 「持続可能な社会の創り手になるために、どのような意欲を持って学び続けたいですか?」
回答例: 「私は、持続可能な社会を実現するためには、自分自身が常に学び、成長し続けることが必要だと考えています。環境問題や社会的な課題に対して、知識や技術が日々進化していることを理解し、それに対応できる柔軟な思考を持つことが大切です。私は、将来的に環境保護や人権問題に関する分野で貢献したいと考えており、そのためには、最新の情報を取り入れ、自分の考えを常にアップデートし続ける意欲を持っています。学校での学びを通して、これらの分野に関する知識を深めるだけでなく、他者と意見を交換し、さまざまな視点から問題に取り組む力を身につけていきたいです。」
面接官: 「あなたの強みや可能性をどのように活かして、社会に貢献したいですか?」
回答例: 「私の強みは、周りの人の意見を尊重しながら、自分の意見もはっきり伝えることができる点です。クラスや部活動でリーダーシップを発揮した際も、ただ自分の意見を押し付けるのではなく、みんなの意見を取り入れた上で、最善の解決策を考えるようにしてきました。このような姿勢を持ちながら、社会での課題解決に取り組む際も、他者と協力し合いながら、自分の意見を積極的に発信していきたいと考えています。また、将来の可能性としては、環境問題に関心があるため、エコロジカルな分野での貢献を目指しています。地球環境を守るための技術や政策に関わる仕事に携わりたいと思っており、これからの学びを通して、その道を切り拓いていきたいです。」
もう少し具体的に、例えば吹奏楽部のパートリーダーの生徒だとすると・・・
面接官: 「これまでの活動で力を注いだことや努力したことを教えてください。」
回答例: 「私は、中学で吹奏楽部に所属し、全国大会に進出することができました。部活動では、パートのリーダーとして後輩の指導も担当してきました。全国大会に向けては、技術面だけでなく、全員が一体感を持って演奏できるようにすることが重要だと考え、練習の進行やメンバー間のコミュニケーションに特に力を注ぎました。特に、後輩の成長をサポートするために、演奏技術だけでなく、部活動に取り組む姿勢やチームの大切さを伝えるよう心がけてきました。このようなリーダーシップを発揮することで、チーム全体の力を引き上げることができたと感じています。」
面接官: 「高校入学後や将来、どのようなことに取り組んでみたいですか?」
回答例: 「高校に入学してからも、吹奏楽部での活動を通じてさらに自分を成長させたいと考えています。全国大会に出場した経験を活かし、今度は高校でも全国レベルで活躍できるよう、技術を磨くだけでなく、リーダーとしての役割も果たしたいです。また、将来に向けては、音楽だけでなく、他の分野にも積極的に挑戦し、多方面で自分の可能性を広げていきたいと考えています。音楽を通じて学んだ協力の大切さや目標に向かって努力する姿勢は、これからの人生でも必ず役立つと信じています。」
面接官: 「自己PRをお願いします。」
回答例: 「私の強みは、チームの一員として周りと協力しながら目標を達成することです。吹奏楽部では、全国大会進出を目指して仲間と切磋琢磨し、時には難しい課題にも直面しましたが、常に前向きに取り組んできました。また、パートリーダーとして後輩を指導する中で、他者を尊重しながらも、自分の意見をしっかりと伝えることができるようになりました。この経験を通して、人と協力して何かを成し遂げることの喜びや、自分自身の成長を強く実感しています。今後も、努力を惜しまずに自分の目標に向かって進んでいきたいです。」
ざっくりとしたモデルなので、もっと具体的に話ができるようになると、説得力が増すと思いますが、なんとなく、イメージが出来たと思います
中学1年生より下の年齢の子に必要なのは、今(これから)、自分が選択して行動することに対して、面接の基準である2つの点を意識して言語化、文字化することだと思います
生徒さんだけでは難しい場合は、保護者の方も一緒に考えていけると会話も増えていいですね!
例えば、図書委員であれば
なぜ、図書委員を選んだのか?を言語化してみる
例)全校生徒が積極的に楽しんで本を読む習慣をつけたいから・・・など
その為に何をする?したい?
例)今まで本を読んだことがない人向けに、本の内容を紹介したPR文をPOPとして添付した
その結果は?
例)やる前と比べて貸出数が2倍に増えた
このように考える習慣をつけていれば大丈夫です
自分で考え、行動できる子になってもらいたいと思います
今は、授業内容も発表が多く、自分の気持ちを言語化する訓練が多いので、結構できちゃう子も多いと思います
できちゃう子の保護者さんはその言語化したものを聞いてあげるとよいと思います
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