中学生の子を持つ親が悩む5つの事 ①

保護者さまへ

こんにちは、先日購入した、「家庭学習コンサルタントの坂本七郎」さんの本の中で、中学生の子がいる方なら、多くの方が悩む事について書かれていたので、ご紹介させていただきます。

1つ目は反抗期の子供への接し方です。

まずは「反抗期」における子どもの心理から。

● 子どもは親の想像以上に成長している

反抗期は大体小学生の高学年から中学2年生くらいに出る特徴で親などに対して反抗的な態度を強く示す時期を指しています。
~親から見たときに反抗的に見えるので「反抗期」というわけです~

しかし、子どもからすると「反抗している」という意識はあまりないそうです。
反抗はたまたま出てきた反応の1つで、その奥に求めているものは別の所にあります。

それは、親と子の上下関係からの脱却です。

親の管理下から離れて、対等な関係、一歩距離を置いた関係を築きたいと思うようになります。
まあ、子ども扱いするなよ!ということですね!

だから、特に母親の「歯みがいたの?」「あれ、持った?」「早く、やっちゃいなさい!」などの小学生から引き続く指示に対して、嫌悪感を抱き、反抗的な態度につながってしまいます。
母の心、子知らずです・・・

着る服、髪型、持ち物、すべて自分で決めたいのです。

反抗期の子どもは上下関係を嫌い、左右の関係への移行を求めるようになります。
しかし、まだまだ経験も少なく、語彙も少ないので親へ上手に言葉で言い返すことができません・・・
なので、反抗的な態度、暴言や無視などで親子のバランスを保とうとしているのです。

友だち感覚ではない「左右の関係」を築こう

左右の関係とは、友だちのように仲良く、自由を与えることではありません!

大事なのは親との「対等な信頼関係です」

子どもが対等な信頼関係を求めるようになると、「ああしなさい」「こうしなさい」と言った指示、命令では素直に動いてくれません。

横の関係に持ち込もうとあえて、言葉に従わなかったり、反対のことをするようになってしまいます。

時に親は我慢の限界を超え、怒りをもって子を従わせようとします。

子はしぶしぶ従いますが、後味が悪くなるだけです・・・
嫌々勉強させてもそのような態度では身に付きません。

ポイントは「尊重・信頼」のメッセージ

まずは1日、1回でも「尊重、信頼」のメッセージを伝える事です。

「頼りにしてるわ」
「いつも助かるわ」
「ありがとう」

このような言葉を意識して伝えることが大切です。

もし、伝える機会が見当たらない場合は何か、家の仕事を1つ手伝ってもらうとよいでしょう。
やってくれそうな事、、、風呂掃除、食器洗い・・・などなんでもいいのです。

やってくれたら、先の3つの言葉です。

これを繰りかえすうちに小さな変化が起こり始めるのです。

少しずつですが、自分から正しい行動をとるようになっていきます。

人は、尊重、信頼されていると評価を受けると、その良い評価を守るために、自ら正しい行動を選択できるようになっていきます。

そして、この気持ちが出てくれば、何も言わなくても自分から動けるようになっていきます。

難しいですが、我慢、我慢です!

尊重、信頼のメッセージを伝えたら、とにかく待つこと!

手のひらの自由を与えるのが親の役目

一方で、自由の与えかたにも注意が必要です。

中学生は、小学生よりも行動範囲も増え、より以上の自由を求めるようになります。
中学生にも「放任の自由」はまだ早すぎるのです。

「制約のある中での自由」こそが大事です。

実は、子どもは心の中ではこの「制約のある自由」を求めているのです。

道を外れそうになったとき、手を引っ張り、正しい道に引き戻す。

自分を気にかけていてくれて、ダメなものはダメと厳しく叱ってくれる。

そんな「愛されている」という「安心感」子どもたちは求めているのです。

実際、ある大学の調査では子どもが問題行動を起こす過程では「家庭内のルール」や制限がないことが多いそうです。

問題行動かを減らすには、「家庭内のルール」を作るところから始めることが必要です。

子どもが自分から悪いものを避け、自らあとずさりできる口実となるルールを作ってあげるのです。

親の「愛情」と「制限(ルール)」という手のひらの上で自分なりの自由を楽しませること。

このようなバランス感覚が反抗期の子どもには必要なのです。

②に続く・・・
(②では、スマホ、ゲームとの向き合い方、ルールについてです)

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